6.1-RELEASEの頃まで、FreeBSD(98)がリリースされていましたが、最近はリリースされていません。
FreeBSD(98)は日本語インストーラ等が入っていて、英語の苦手な方にはとても便利なものでした。
しかしリリースされていないものは仕方がありません。英語に不自由しなければ全く問題ないので、FreeBSD/pc98をインストールしてみましょう。
基本的に、4.11-RELEASEのインストールとそんなに変わらないので、そちらも合わせてご覧ください。
まずはインストールディスクを作成します。
必要なフロッピーディスクは1.44MBの場合、4枚です。
# ちなみに、4.11の頃は2枚で済んでいました。
boot.flp, kern1.flp, kern2.flp, mfsroot1.flp の4つのディスクイメージをダウンロードして、rawrite.exe で書き込みます。
ディスクイメージをダウンロードするftpサイトは ftp://ftp2.jp.freebsd.org/ 等で。
rawrite.exe はドキュメントを読めば使い方が分かると思います。
今回は、インストール時に必要なファイルを予めダウンロードしておくことはしません。
ルータを介してネットワーク経由でインストール時に直接ダウンロードします。
4.11-RELEASEのインストール時に作成した領域をそのまま使うので、領域確保はそちらをご覧ください。
まずは boot.flp の書き込んであるフロッピーディスクで起動します。
しばらく待っているとフロッピーディスクを入れ替えるメッセージが出るので、指示されたフロッピーを入れます。
ディスク入れ替えは何回かあります。
何回かフロッピーを入れ替えると、メニューが出てきますが、そのまま default で進めます。
おそらく、インストールで最初に悩むのがパーティションの割り当てだと思います。
「ディスクラベルエディタ」で"A"を押して、自動的に分けると以下のようになりました。
ad0s1a / 307MB ad0s1b swap 41MB ad0s1d /var 307MB ad0s1e /tmp 204MB ad0s1f /usr 3140MB |
4.11-RELEASEのインストールからFreeBSDの仕様が変わったのか分かりませんが、SWAPに取る領域がとても少ないです。
以前は搭載メモリの2倍と言われていたので、今回もそのように変更します。
ad0s1a / 128MB ad0s1b swap 178MB ad0s1d /var 300MB ad0s1e /tmp 253MB ad0s1f /usr 3140MB |
パーティションの割り当てが終わったら、配布ファイルを選びます。(Chooose Distributions)
ここはお好みで。
必要と感じたら後で追加すれば良いので、とりあえず「A Minimal」を選択しておきました。
その後インストールメディアの設定に移るので、ここで ftp を選択します。
「IPv6を使いますか?」と(英語で)聞かれるので No
「DHCPを使いますか?」と(英語で)聞かれるので Yes を選択します。
設定画面でルータのアドレスを指定しておきましょう。
次に進むと「Last Chance!」と本当にインストールして良いのか聞かれるので、良ければ Yes で進みます。
その後インストールが始まり、「Congratulations!」と表示されたらインストールは完了です。おめでとうございます。
インストール完了後、設定を色々尋ねられてきます。
分からなかったらとりあえず、カーソルが標準にある方(大抵はNo)を選べば大丈夫だと思います。
ただ、いくつか重要なものがあるのでそれはきちんと設定してやりましょう。
今回はざっくりと以下に箇条書きします。
全ての設定が終わり sysinstall へ戻ったら、Exit Install を選びフロッピーディスクを抜いてリブートしましょう。
なお、4.11に比べ起動時間が遅くなった感じは全くありません。
むしろメニューの表示がされるようになり体感的には早くなったような気さえします。