パッケージの入手方法として、sysinstallからメニュー形式で入手する方法があります。
確かにこの方法は慣れていない人にはとても便利ですが、少しだけ問題もあります。
それは、「最新のソフトウェアがインストールできない」ということです。
sysinstallから入手できるパッケージは、現在あなたが使っているFreeBSDがリリースされた時点でビルドされたパッケージです。
これでは、最新のパッケージをインストールすることが出来ません。
そこで、pkg_addコマンドを使って入手する方法を紹介します。
pkg_addコマンドを使って、stable版のパッケージをインストールすることにします。
注意:stable版のパッケージは、FreeBSD stable用のパッケージであることを覚えておいて下さい。FreeBSD RELEASE版ではOSのバージョン違いでうまく動かないかも知れません。(同じメジャーバージョンなら、可能性は低いと思いますが)
まずは環境変数PACKAGESITEに、近いftpサイトを設定します。
.chsrc等に設定しましょう。→シェルの設定
FreeBSD 4.xを使っているなら、ftp://ftp.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-4-stable/Latest/ という感じに指定しましょう。
Latestディレクトリを指定しておくと、パッケージインストール時にバージョン番号まで書かなくて良いので便利です。
あとは、pkg_add -r パッケージ名 でstable用にビルドされた最新のパッケージをインストールすることが出来ます。
-r オプションで、インターネットから取得するという意味です。
どんなパッケージがあるかは、FreeBSD Portsのページを見ると分かります。
そのページは最新のPortsのリストなので、特定のバージョンのFreeBSDに対応するpackageを調べたい場合は、ftpコマンドで実際にftpサイトへログインして、確認して下さい。
(もっと効率の良い方法があったら教えて下さい)
ftpコマンドでの確認は以下のような感じです。
$ ftp ftp://ftp2.jp.freebsd.org/
### (中略) ###
200 Type set to I
250 CWD command successful
ftp> cd pub/FreeBSD/ports/i386/packages-4-stable
250 CWD command successful
ftp> ls www/ja-[TAB]
補足:[TAB]はTABキーを押すということ(補完機能を利用)
ja-another-htmllint-20040725.tgz ja-tdiary-2.0.2_1.tgz
ja-chimera-1.70p1.tgz ja-trac-0.9.3.tgz
ja-hns-2.10.3.tgz ja-w3-2.2.26.tgz
ja-lynx-2.8.4.rel1.tgz ja-w3m-0.5.1_3.tgz
ja-lynx-2.8.5.dev7.tgz ja-w3m-img-0.5.1_3.tgz
ja-mozilla-jlp-1.7.12_1,1.tgz ja-webalizer-2.1.10_6.tgz
ja-namazu2-2.0.14.tgz ja-weblint97-0.12_1.tgz
ja-navi2ch-emacs20-1.7.5_2,1.tgz ja-zope-ejSplitter-0.5.0.tgz
ja-navi2ch-emacs21-1.7.5_2,1.tgz ja-zope-jaMailHost-0.3.3.tgz
ftp> exit
221 Goodbye.
$ pkg_add -r ja-w3m-img
パッケージをインストールするときの注意点として、パッケージ間の依存関係があります。
同じ時期にビルドされたパッケージなら全く問題ないですが、違う時期にビルドされたパッケージをインストールしようとすると、「これこれというソフトウェアのバージョンが違うよ」という感じの警告が出ます。
そんな場合は、ソースファイルからビルドするportsを大人しく使った方が確実です。
portsなら自分の環境に合ったバイナリを生成してくれます。
でも、自分のパソコンは非力でソースファイルからいちいちビルドしていられない!という方は、全部きれいさっぱり最新版に入れ替えるという方法もあります。
pkg_delete -a で、現在インストールされているパッケージを全て削除することが出来ます。
そうしたら、pkg_addコマンドで最新版をインストールしましょう。
pkg_delete -a で総入れ替えするよりも、portupgradeを使った方が簡単のようです。
portupgradeの使い方
個人的にお勧めパッケージを以下にリストアップします。
気になった物があれば、各自使い方を調べましょう。
細かいバージョンは書いてないので各自調べて下さい。
パッケージ名 | 説明 |
---|---|
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ウェブブラウザ。どれかをお好みで。 w3mはテキストベースのブラウザ。あれば何かと便利。 |
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ターミナルエミュレータ。Windowsでいうコマンドプロンプトのような物。 |
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日本語マニュアル。使うにはリストの物が全て必要。 |
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日本語入力関係。 最近はAnthyが良さそう。 |
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日本語フォント。 |
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エディタ。Ngはemacs風で軽くて結構好き。 emcwsはEmacsで日本語入力が出来るもの(のはず)。 |
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ウィンドウマネージャ。色々ありすぎるのでお好みで。 個人的にはfvwm系が好き。 マシンパワーがあるならKDEやGNOMEを使うべし。 |
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とりあえずゲームも。 |
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TeX関係(といって良いのかな?)。 |
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cvsupはシステムを更新したいときに使用。 Sambaは別のWindowsマシンとファイルやプリンタ共有したいときに便利。 webminは各種システム設定がブラウザ上で行える。日本語表示も可能で便利。 |
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他、色々。 |
参照:FreeBSD ハンドブック - アプリケーションのインストール - packages と ports
個々のパッケージの設定などをいくつか紹介しておきます。
ports/packagesの紹介へ。