まずは基本的なところで、日本語マニュアルを入れましょう。
/stand/sysinstall から ja-man-doc-5.1 をインストールします。
これでマニュアル(文書)はインストールできましたが、それを見るためのコマンド(jman)がありません。
FreeBSD 4.9ではjmanはpackageとして提供されていません。
よって、手動で入れましょう。
インターネットに接続している状態で、プロンプトから例えば
"pkg_add ftp://ftp2.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-4-stabke/japanese/ja-man-1.1j_5.tgz"
と入力します。(ftp2はftp, ftp2〜ftp9のどれか(近いサーバを選びましょう))
これでjmanコマンド(とそれに必要なプログラム)がインストールされます。
必要なものを全てインストールしたら、設定をしておきます。
環境変数LC_ALL, LC_CTYPE, LANG を ja_JP.EUC にし、PAGER を jless にします。
さらに、コマンド man を jman のエイリアスとしておくと便利です。
詳しくはシェルの設定を見て下さい。
後は、例えば ls の説明が見たいときはプロンプトで"man ls"と打てばマニュアルを見ることが出来ます。
packageにはちゃんとゲームもあります。
今回はとても有名なゲーム、jnethackをインストールしてみましょう。
jnethackとはrogueの流れをくむゲームです。
「不思議のダンジョン」のようなゲームと言った方が分かり易いでしょうか。(正確に言えば不思議のダンジョンがrogue系)
/stand/sysinstall から ja-nethack-3.4.1 (gamesカテゴリ)をインストールしましょう。
標準でインストールした状態はWindowモード(X Window System上で動く)なのですが、僕の環境ではsegmentation faltで落ちてしまうので
コンソールモードに切り替えておきます。
~/.nethackrc に次のように書いておきましょう。
同時にテンキーで移動が出来るオプションも設定しています。
# ~/.nethackrc の例 OPTIONS=windowtype:tty # OPTIONS=windowwtype:X11 OPTIONS=number_pad |
これでプロンプトから"jnethack"と入力すればjnethackで遊ぶことが出来ます。
かつてはシェアNo.1だったNetscapeを使って、ネットサーフィンをしましょう。
今回は動作が軽い、バージョン4.8を使います。
ja-netscape-navigator-linux-4.8 をJapaneseカテゴリからインストールします。
これは名前からも想像がつくようにlinux版です。
FreeBSDはLinuxのエミュレーション機能があるのです。
Linuxのエミュレーション機能を有効にするには、起動時の設定ファイルを参照して下さい。
linux版Netscapeを使うためにもう一つ、packageを追加しておきます。(無くても使うことは出来る)
wwwカテゴリにある linux-lesstif-ns-0.92 です。
以上がインストールできたら、X Window Systemを起動して "netscape" と入力してみましょう。
Netscape Navigatorが起動するはずです。
ただし、起動時に以下のメッセージが出ると思います。
エラー: /usr/local/lib/netscape-linux/plugins/libnullplugin.so: undefined symbol: FE_GetToplevelWidget Plug-In /usr/local/lib/netscape-linux/plugins/libnullplugin.so がロードできません。無視します。 linux: 'ipc' typ=258 not implemented |
どうやら実害は無いようなので、無視しておきましょう。
# 最近のPackagesではNetscape 4.xはついに無くなったようです。
上でNetscapeをインストールしても、このままでは日本語が入力できません。
そんなときはkinput2を使いましょう。
パッケージからja-kinput2-canna-3.1_2をインストールすると使えるようになります。
そして、環境変数 XMODIFIERS に&@im=kinput2&を設定しておきましょう。
例えばtcshなら、~/.cshrcに setenv XMODIFIERS &@im=kinput2& と記述しておけば良いでしょう。
ktermなどから"kinput2 &"と入力した後、Shift + SPACEで日本語入力のON/OFFができます。
(工事中。)
仮名漢字変換ソフトCannaを使いましょう。
パッケージから、ja-Canna...をインストールします。
次に、/etc/rc.confに以下の行を追加します。
# /etc/rc.conf canna_enable="YES"
これで、かんなサーバに接続できるようになり、日本語変換が出来るようになります。
Emacsは重い!という場合は、機能を削った分軽いNgを使いましょう。
NgはCannaで日本語入力できるパッケージがあるので、それを利用しましょう。
パッケージから、ja-ng-Canna...をインストールします。
標準では、キーバインドがちょっと使いにくいので、~/.ngに以下のように書いておきます。
# 正しく動かない記述がある気もしますが‥‥(汗)
(next-line-add-newlines nil) (global-set-key "\^?" 'delete-char) (global-set-key "\^h" 'delete-backward-char) (global-set-key "\^[h" 'help-help) (global-set-key "\^[[A" 'previous-line) (global-set-key "\^[[B" 'next-line) (global-set-key "\^[[D" 'backward-char) (global-set-key "\^[[C" 'forward-char) (global-set-key "\^[[I" 'scroll-down) (global-set-key "\^[[G" 'scroll-up) (global-set-key "\^t" 'scroll-down) (global-set-key "\^xj" 'goto-line)
Cannaをインストールして、使える状態になっているなら、"CTRL-o"で日本語入力のON/OFFが出来ます。
portupgradeをインストールしておくと、portsの管理が簡単になります。
portupgrade自体は、/usr/ports/sysutils/portupgradeからmake installと入力してインストールしておきましょう。
とりあえずな使い方
インストール: cdで/usr/portsに移動して、portinstall [/usr/ports以下のディレクトリ名]
アップグレード: portupgrade [ports名]
知っていると便利なオプション
-P パッケージが存在したらそちらを使う。なかったらソースからインストール/アップグレード
-PP パッケージを使う。なかったら何もしない。
-r 自分を動かすのに必要なportsもインストール/アップグレードする。
-R 自分に依存しているportsもインストール/アップグレードする。
非力なマシンでは、-PPr とすると良いでしょう。